下剤依存の恐怖

【下剤依存】の恐怖

重症な便秘のうち、多くの方が下剤に依存する生活を送っています。
一回2錠、という決まりにもかかわらず
一日に10錠以上飲んでしまう人はけっして少なくないようです。

 

下剤に頼らじにいられない症状をほうっておくと、
体にさまざまな悪影響を及ぼします。
自然な排便が促されないために、超自体はもちろん肛門括約筋など
筋肉の働きが悪化してきます。

 

やがて大腸から胃や食道にまでわたって働きが傷害され
排便力の衰えに拍車がかかり、便秘だけだはなく「食事が美味しくない」「食後の腹部膨満感」
「ガスが溜まる」など、さまざまな障害が起こってきます。

 

また下剤を過剰に服用すると下痢が起こります。
下痢によって体内の水分はもちろん、水と一緒に必要なミネラル分までもが失われてしまいます。
その結果、血液中の塩類異常が起こってくる可能性もあります。

 

私達の体に存在する60兆個もの細胞は、細胞内液や細胞外液と言った水分で満たされています。
これらの水分にはナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウムが一定量含まれており
このミネラル分によって生体の状態が一定に保たれています。

 

下剤の服用によって気分の生涯が起こってくることもあり
「不安感」や「抑うつ感」といった心の不調です。

 

便秘で下剤を服用している事を人に言えない悩み、自然に排便が出来ない悩みなどが連鎖して
自分の殻に閉じこもってしまうのです。

 

摂食障害を発症している人は専門医による治療が必要で
カウンセリングや入院治療を進められることもあります。

 

当然、下剤の依存治療もこうした専門機関と連携して行うことになります。

 

便意のない便秘

下剤に頼ってしまう人がほぼ全員と言っていいほど抱える問題が
「便意の消失」です。

 

下剤の「頻度」「服用量」「服用期間」に比例して便意が低下していきます。
健康な人では、S錠結腸に一定量の便が貯まると腸の内圧が高まり
便が一気に直腸に押し出されます。
この時、直腸の壁が刺激されて直腸反射が起こると同時に便意を感じ、肛門括約筋がゆるんで
排便が始まるシステムになっています。

 

とはいえ、排便は自分の意志によってある程度我慢することが出来ます。
これは排便に重要な役割を果たす肛門括約筋には、肛門の内側にある内肛門括約筋と、
外側にある「外肛門括約筋」の両方があるためです。

 

排便を完全に行うためには、最終的に「排便しよう」という意志のもとで
いきみと腹圧、さらには筋肉の力がうまくミックスされて便が押し出されなければなりません。

 

これによってようやく肛門が開かれます。

 

一方、便意が消失してしまった人はこれがうまく行きません。
直腸に便が入ってもその指令が腸に行かないからです。
このために便がどんどんたまり、腹部が膨張することになります。

 

便意の消失とともに、腹部の膨張感やお腹の痛みなど
便秘に伴う症状もより強く現れるようになります。

 

これが苦しいがために、つい下剤に手が伸びてしまうというケースに陥っているのです。